もくじ
腰痛や坐骨神経痛が中々改善しなくて病院で手術を勧められて検討してる方も多いと思います。
しかし,手術を受ける前にここから先の文を読んでから,検討してみて下さい。
腰痛が全く無くても76%にヘルニアが!?
まず, ヘルニアや脊柱菅狭窄症が本当に「腰痛」や「坐骨神経痛」の原因なのでしょうか?
というのも,1995年に国際腰痛学会が腰痛の全くない人4000人のMRIを撮ったところ76%に椎間板ヘルニアが見つかったというデータがあるのです。
つまり,4,000人の76%である3,040人は
「あなたたちは画像診断したら腰にヘルニアがありますよ? 腰は痛くないんですか?」
と,聞いても・・・
「いや,全然痛くないですけど・・・。」
という返事が返ってきたということなんです。
多くはありませんけど,このようなことを発言されてる医師の方もいらっしゃいますね。
手術をすれば症状がすべて改善するのでしょうか?
それを裏付けるかのように,脊椎手術.comによると手術では7割が改善するとなっていますが,
「え?7割なら凄く改善率高いんじゃないの?」
と思う方もいるとは思いますが,逆の見方をすると3割は身体にメスを入れて痛い思いをして手術しても改善しないということなのです。
しかも,改善すると言われる7割の人の多くは完全に改善するのではなく,多くの方が痛みは改善してもしびれは残るのです。
参考 脊椎脊髄の手術をすれば症状がすべて改善するのでしょうか?脊椎手術.com
看護師Aさん「手術で完全に治るのは100人のうち2人くらい」
また,あるサイトに整形外科に勤務する現役の看護師さんとの腰痛や坐骨神経痛に関する質疑応答が掲載されていました。
そのまま載せると問題あるので要約しますと
- 勤めてる病院では痛み止めの薬と湿布を出すだけ
- 長引く腰痛の方には精神安定剤を処方
- 坐骨神経痛は手術をしても完全に治る人は2%くらい
- 手術をしても痛みが変わらない,痛みが強くなる,しびれが残るなど完治する人はほとんどいない
など,びっくりするような内容が掲載されていました。
病院にもよるのでしょうけど,現実的な完治できる数字は脊椎手術.comに掲載されているものよりもっと低いのかもしれません。
実際に海外では,椎間板ヘルニアの手術はほとんど行われなくなってます。
※参考
世界各国で更新されている慢性腰痛患者への身体に負担の少ない治療のガイドライン(日本ではありません。)
※エビデンス:効果があることを示す証拠や検証結果・臨床結果
参考 「頑固な腰痛はヘルニア、狭窄のせい」という医師の説明は信用できるか?ダイヤモンド・オンライン
画像に映らない部分に原因があるのです。
腰痛に限らず,慢性痛で整形外科を受診するとほとんどの場合,レントゲン撮影をします。
レントゲンで異常が見つからなければ,「しばらく様子を見ましょう」となるのですが,このレントゲンというのは骨の形態は確認できますけど,筋肉や神経や関節の動きまでは確認できません。
しかし,腰痛などの慢性痛は,この筋肉や神経や関節の動きに異常がある場合に起きることが多いのです。
それを証明するかのように,上記の表でも脊椎マニピュレーション(カイロプラティックなど脊椎の歪みを正す治療法)は,エビデンスも効果も推奨レベルも高く評価されています。
当店が「首・背骨・骨盤」を調整するのはこのためです。
手術を勧められてもまずは筋肉や神経や関節の動きを整えてみませんか?
前述したように,海外ではヘルニアや坐骨神経痛で手術はほとんど行われておらず,表のように運動療法など他の治療法を推奨しています。
病院へ行ったら手術を勧められたとしても,まずは海外の治療のガイドラインに沿った治療をしてみて,それでもダメなら手術を再検討してみてはどうでしょうか?
徒手療法では対応できない危険な徴候はすぐに病院へ
腰痛にはレッドフラッグといって危険な徴候がある場合は,鍼灸はもちろん当店のような徒手療法では対応できない場合があります。
以下の兆候がある場合はすぐに病院で受診してください。
- 昼も夜関係なく一日中痛くて回避姿勢(痛みが和らぐ姿勢)がない。
- 痛みの強さが変化することなく一日中同じである。
- 症状がある側のふくらはぎが反対側と比べて明らかに痩せている。
- ふくらはぎを押すと腰の方まで痛みがある。
- 意志とは関係なく尿や便が出る。