もくじ
これはこれで必要な処置ではありますが・・・。
病院や鍼灸院,整骨院,整体院など,これらの一般的な治療院や施術院はコリや痛みを改善しようとします。
そのため,痛い部分に
麻酔科の病院ではブロック注射をしたり・・・
整骨院では低周波などの電気を当てたり・・・
マッサージや指圧をしたり・・・
鍼やお灸をしたり・・・
整体で骨をポキポキさせて矯正したり・・・
などなど,これらを施してコリや痛みを改善しようとします。
だけど,これらは全て
痛みを感じにくくするための施術です。
そうです。
別の記事で書いた「痛み止め」,「湿布」を施すのとさほど変わらないのです。
同業者の方は異論があるとは思いますけど,あくまでも当店の施術に関する考え方です。
正しいか正しくないかというより,この先を読んだ患者様がどう思うかが重要です。
痛みを感じにくくする施術をするのですから,当然のように施術後は痛みが劇的に改善します。(そうでない場合もありますけど・・・。^^;)
でも,施術直後は良いのですが,時間が経つにつれ施術の効果が薄まり,やがて元の痛い状態に戻っていきます。
そのため,また治療院に行って施術してもらう・・・と,この繰り返しになりますが,
これは長期的に見ると良くないのですが,時にはこうした処置も必要とも言えます。
というのも,コリ,しびれ,痛み,これらはよく聞く身体の不調なのですが,この中でやはり一番つらいのは「痛み」です。
この腰の痛みを早くなんとかしてほしい!
このような切実な思いに施術者は速やかに対応するべきであり,また上記の治療や施術はそうした期待に大いに応えることが出来ると思います。
でも,これらの施術にはやはりデメリットもあります。
それらを説明いたします。
痛みを感じなくなるため,さらに動かして悪化させてしまう。
「痛み止め」,「湿布」のところでも書きましたけど,コリや痛みというものは,身体を酷使したり,怪我をしたりしたときに,もうこれ以上動かさないで!という身体からのサインです。
よくテレビなどでスポーツ選手が,痛いところに注射を打って出場したり,テープで膝や肘をグルグルに巻いて出場したりするのを見かけます。
あれはあれでどうしても出場しなければならなくて,やむを得ずテーピングを施して痛みを軽減させて出場してるのです。
そのため,無理をしすぎて後から悪化して手術することになり,長期離脱を余儀なくされた・・・なんて話もよくある話です。
ちょっと極端な例だったかもしれませんが,痛みを無理に抑えようとすることをすると,このように本来安静にしなければならないのに痛みが感じにくくなってる為に更に動かして患部に付加をかけてしまい悪化させることがあるのです。
一時的に痛みを軽減させる「一時しのぎ」でしかない。
コリや痛みで辛い時って,早く何とかして欲しいって思うのは誰もが思う,当然のことです。
西洋医学,いわば現代医学は,このコリや痛みなどの症状を改善することに着目して尽力します。
しかも,その他の大多数の鍼灸やマッサージ,整体もこの考え方に準拠した,症状を改善することを目的とした施術を行ってるのが現状です。
こうした施術を受けて痛みが激減して楽になり,そのままずっと痛くない状態が続けば良いのですが,残念ながら多くの場合は数日で元の痛みが戻ってきてしまい,後日また施術を受けては,「また楽になる」ということを繰り返し,それが続くとやがて徐々にその間隔が短くなり,最後には今まで効果のあった施術が効かなくなったりするのです。
酷い場合は,元々腰の痛みだけだったのに股関節や膝など痛い箇所が痛くなったりすることさえあるんです。
現に当店には,そうした経験をされて来店される方が数多くいらっしゃいます。
痛いところには何もせず治っていくのが理想です。
これまでの事をまとめますと
- 時と場合によっては痛みを軽減させる施術も必要。
- 無理に痛みを軽減させて長期間過ごすと悪化させることもある。
- 痛みを軽減させる施術を長期間続けてると施術が効かなくなったり,他の部分も痛くなったりする。
では,どうやって治したらいいのかと言うと,いつもここで述べてますが,コリや痛みがあったり,身体の調子が良くないのは
「自己治癒力」が低下してるからです。
身体の調子が良くなれば,痛いところに何もしなくても自然と改善していくのです。