自律神経の不調を改善するポイント その2

化学的ストレスを減らす

ストレスには4種類のストレスが存在すると別の記事で説明しました。

ざっくり説明すると・・・

1.精神的ストレス

人間関係など「嫌だ」と感じることによるストレス

2.構造的ストレス

コリや痛みなど身体の不調によるストレス

3.化学的ストレス

栄養素を過剰に摂取したり,逆に不足だったりすることでのストレス

4.温度と湿度のストレス

文字通り,暑すぎたり寒すぎたりすることのストレス

この4種類ですが,構造的ストレスに関しては別の記事で解説しましたので,今回は化学的ストレスについて詳しく説明します。

化学的ストレスとは?

カフェインと砂糖

化学的ストレスとは栄養素であり,栄養素とは普段の食事などから摂る食物や飲み物などに含まれる栄養素のことです。

身体にストレスとなる栄養素は,数多くありますが,中でも代表的なのがカフェインと砂糖です。

カフェインがなぜいけないのか?

カフェインと聞くと,誰でもすぐに思い浮かぶのがコーヒーになりますが,よくコーヒーを飲むと眠くなくなるとか眠気が覚めると言いますよね?

つまり,眠くなる・・・という身体が休息モードでもある副交感神経優位に入ろうとするところをカフェインを摂取することにより,強制的に身体を緊張モードである交感神経優位にもっていくのです。

つまり,カフェインを摂取すぎると常に緊張モードである交感神経優位の状態が続くことになり,身体が副交感神経優位の状態,つまり休まる時間が少なくなるため,自律神経のバランスが崩れてしまうのです。

就寝時に中々寝つけない,寝てもすぐに目が覚めてしまうという方は,カフェインの摂取を控えることが重要となります。

砂糖がなぜいけないのか?

次に砂糖ですが,砂糖を摂ると血糖値が急激に上昇します。

すると膵臓からインシュリンというホルモンが分泌され,血糖値を下げようとします。

そのため,砂糖を摂りすぎると,インシュリンも急激にたくさん分泌され,血糖値が下がりすぎてしまいます。

血糖値が下がりすぎると,やる気が出ない,だるい,イライラする,動悸,手足の震えなど,うつや自律神経失調症のような症状が出るのです。

摂取を控えるのが対策ではあるけど・・・

依存性がある砂糖やカフェイン

カフェインにしろ,砂糖にしろ,摂取しすぎることが身体へのストレスになるため,なるだけ摂取を控えるのが望ましいことは確かです。

ところが,カフェインも砂糖も依存性があるのが厄介なところなのです。

ご存じの方もいると思いますが,実際にコーヒー中毒や砂糖依存症というものがあるくらいです。

中毒や依存症となってしまうと一人で解決するのも難しく,家族や周りの人達の協力も必要となります。

また,カフェインや砂糖が良くないといって,急に摂取をやめるとそのストレスで体調を崩してしまうこともあります。

急にやめるのではなく,徐々に,例えばコーヒーの代わりにカフェインの含有量が半分の紅茶で代用するとか,ケーキなどのグラニュー糖を使った洋菓子の代わりにザラメを使った饅頭や団子などの和菓子に変えるなどして,徐々に控えるようにしていくのも一つの方法です。

さいごに・・・

化学的ストレスである,カフェインや砂糖の摂取を頑張って控えるようにしても,実際にはそれだけで自律神経の乱れが改善するかといったら,かなり難しいと思います。

確かにそれも大事なことではありますが,それと並行して

構造的ストレス,つまりコリや痛みの解消や,脊髄,脳幹へアプローチなどすることで自律神経の乱れの改善に大いに期待ができることが多いです。

つまり身体の改善を行うのと同時に,カフェインや砂糖の摂取を控えることがより有効な手段となるわけです。

これは,温度と湿度のストレスにも言えることです。

当店では,まずは構造的ストレスである身体の改善から行うことを推奨します。