電話に出ない時はLINEやメールをご利用ください。

【アトピー】こんな間違いしてませんか?~水分の摂り過ぎ~

アトピー改善には水分を多く摂取するものと思ってませんか?

アトピー改善に水分摂取は間違いです。

当店に来店されるアトピーでお悩みの方は,これまでに意識して水分を多く摂取している方が多く見受けられます。

これは,水分を多く摂取することにより身体に溜まった毒素をたくさんの水で排出しようという考えからくるものなのですが,この考えは恐らく

「水を一日2L(リットル)飲むとよい」

といったダイエット法や健康法から来たものだと思われます。

参考 1日2Lを目安に飲む水ダイエットを成功させる方法と効果

参考 体内の老廃物を外に出すためにも水は1日2リットルくらい飲む必要があります。水をたくさん飲むことで期待できるメリット【健康効果と体質改善】

ちょっと検索したくらいで上のような記事がゴロゴロ出てくるくらいですからアトピーでお悩みの方が多量の水を飲むのも仕方ありませんね・・・。^^;

「水を一日2L(リットル)飲むとよい」

この件の是が非については,また後日書こうと思いますが,上の2つの記事を読むといかにもそれっぽいことが書いてありますが,結論から言うと

アトピーでお悩みの方は水分を摂りすぎてはダメなんです。

今まで水分を意識して多く摂ってきた方は驚いたかもしれませんが,では,アトピーの方はなぜ水分を摂りすぎてはいけないのか以下で説明します。

アトピー改善に水分を摂りすぎてはいけない理由

1.水分を摂ってもアトピーだと老廃物が尿から排出しない。

アトピーでお悩みの方で,特に重度の方は喉が渇くことが多く,水分を多く摂りがちですが,水分を多く摂ってる割に尿の量や回数はさほど多くなく,それなのに皮膚からの浸出液は多く出て身体がジュクジュクになったりします。

これは,内臓機能がうまく機能していないために尿から水分をうまく排出することが出来ず,皮膚から余分な水分を排出している状態なのです。

元々アトピーは体内の毒素をうまく排出できていない状態です。

それなのに水分摂取しすぎてしまっては身体に大きな負担をかけるだけになり,老廃物を排出できないばかりか,浸出液が皮膚から通常より多く排出されるため不快な思いをするだけなのです。

2.皮膚の再生の妨げになる。

水分を多く摂りすぎると,血液の濃度が薄くなり皮膚の再生に必要な血中タンパク質の濃度が下がるために皮膚の再生を遅らせることになります。

また皮膚の再生に必要な浸出液が水分で薄められサラサラになります。

浸出液には皮膚の再生に必要なタンパク質が含まれているため浸出液が出ないようにする必要があり,また出たとしても拭き取らず留めておく必要があります。

浸出液がサラサラになると浸出液が出たときに留めることが難しくなり,すぐに流れ落ちてしまうために皮膚の再生を遅らせることになります。

3.皮膚がむくんで弱いままになってしまう。

水分を多く摂ると皮膚に潤いが出て一見すると良くなったように見えますが,これは良くなったのではなく皮膚がむくんでいる状態で,しかも皮膚は弱いままなので,掻くことにより簡単に皮膚は壊れ,浸出液が溢れて出てきます。

前述したように浸出液が出てしまうと皮膚を再生するのに必要なタンパク質が流れ落ちてしまうために浸出液がなるだけ出ないようにするために少しくらい掻いても壊れないように皮膚を強くする必要があります。

水分を多く摂ると皮膚がいつまでも強くならないのです。

そのためには水分を制限し,皮膚を乾燥させることにより,やがて丈夫な皮膚へと生まれ変わるのです。

では,一日に摂取する適切な水分量とは?

一日に必要な水分量は体重や生活環境などで個人差がある。

前述したようにアトピーの方は水分を摂りすぎると中々改善しません。

では,どれくらいの水分を摂取したらいいのかというと,これは体重や生活環境などで個人差が出ますので,具体的に○○リットルと言い切ることはできませんが,一つの目安として一日に体重の4%相当の水分を補給する必要があるといわれています。

つまり,体重が50kgなら2リットルの水分が必要となるのですが,注意してほしいのは,これは食事も含めた水分量であり,食事で大体1リットルくらいの水分を摂取していると言われているので,純粋に飲用する水分は1リットルということになります。

これらを一つの目安とするのも良いと思います。

MEMO
但し,運動などをして汗をかいたときなどはその都度多めに水分を摂取する必要があります。

水分制限をすると調子が良くなる事が多いのです。

しかし,極端な水分制限は生命の危険も!?

アトピーの方が水分制限をすると体調が良くなることが多いんです。

すると,もっと水分を摂らないようにすればもっと良くなるのでは?という考えが生まれてしまい,さらに極端な水分制限をする方が稀にいますが,これは非常に危険な行為なのです。

体内の水分量が減少すると,血液中のナトリウムの濃度が上昇することがあり,高ナトリウム血症となる恐れがあります。

高ナトリウム血症は生命の危険を伴う症状です。

極端な水分制限は絶対に行ってはいけません。

さいごに・・・

そもそも水分を摂りすぎの場合が多いのでそこを控えるだけでもOK

厳密にはしっかりと食事と飲用する水分量を調整するのがベストのようですけど,普通はそんなことは中々出来ません。

でも,前述したようにアトピーの方は間違った認識から,水分を必要以上にしかも無理して摂取してる場合が多く,この今まで摂取しすぎていた水分量を減らすだけでも経験上効果が出ています。

独自で脱ステロイド,脱保湿に取り組んでいる方は水分量を少し控えることも視野に入れてみてください。