もくじ
これまでの記事でアトピー改善のためにやってはいけないこと要点のみまとめてみました。
長期のステロイドなどの薬物による治療
日本皮膚科学会のアトピー性皮膚炎ガイドラインでは,
「疾患そのものを完治させうる治療法はない。したがって,薬物療法は対症療法を行うことが原則である。」
とあります。
つまり,アトピーの根本治療の方法はなく,ステロイド等の薬物で一時的に症状を抑えることしかできないとなっているのです。
ステロイドも保湿も一時的に使用することは,問題ありませんが,長期に渡って処方されて使い続けることは,後々大きな問題にぶつかることになります。
特に段階的にステロイドの強度を上げてる方は,早めに当店のような他の治療を行うべきです。
ステロイドはやめてるけど保湿は続けている
副作用がないため,脱ステロイドしてても保湿は続けてる方がいますが,どちらか先にやめるならば「保湿」からやめる必要があります。
ステロイドは免疫を抑制し,炎症を抑えてるだけです。
しかし,保湿(クリームなど)は人工的な潤いをつくります。
やがてこれが保湿依存状態になると発赤やむくみなどが起こり,かゆみがひどくなり,さらに保湿は本来備わってる肌の保湿能力や正常な皮膚の再生の妨げとなり,正常な皮膚へ再生することが難しくなるのです。
1日に水2リットル飲む
「1日に水2リットル飲むとよい」
と掲載してあるサイトを見かけますが,アトピーの方はこれを絶対やってはいけません。
水分を摂取すると尿・皮膚・呼吸・便で水分が排出されますが,この中で一番多く排出されるのが尿です。
しかし,アトピーの方は水分を尿で排出する能力が低下しているため,余った水分を皮膚から排出しようとし,結果的にこれが浸出液を増やしてしまいます。
また,水分の取り過ぎは皮膚の再生に必要な血液中のタンパク質の濃度が下がり正常な皮膚の再生を妨げます。
ファスティング(断食)
食べることにより,毒素を体内に入れないという発想から,アトピー改善にファスティング(断食)を勧めたりする治療院もありますが,実際,3日ほど断食するだけでアトピーは軽減します。
まるでステロイド薬を使ったかのように痒みは消え,腫れが引き,皮膚は奇麗になります。
しかし,食べればまた悪化します。つまり,ステロイドと同様に効果は一時的で根本的な改善とはならず,しかもこれを繰り返すうちに免疫力が落ち,違う病気にかかってしまう恐れがあるのです。
アトピーの改善には,副腎が正常にステロイドホルモンを分泌できるようにする必要があります。
そのためにステロイドホルモンの分泌に必要な栄養素を食事から取り入れなければならないのに,ファスティングしていては,栄養素を取り入れることが出来ません。
誤った情報に惑わされないでお気をつけください。
インターネットの普及で昔に比べて様々な情報が簡単に入手できるようになりましたが,その分,誤った情報やデマも多く発信されています。
当ホームページの情報は掲載前に様々な医療機関や体験者からの情報を集め,裏付けをとった情報ばかり掲載していて,リンクの貼れるものはリンクを貼っています。