もくじ
注意しないと流産や早産の恐れも・・・?
妊娠すると短期間の内に体重が急激に増加し,ホルモンバランスも変化するために様々な身体の不調に悩まされる方も少なくありません。
そんな時は自分で,もしくは旦那さんがマッサージしてくれたりする場合も多いと思いますが,普段は気にしなくていいけど
妊娠中は注意しなければならないツボがあるんです。
というのもそれらのツボを刺激すると子宮の収縮を促し,陣痛を誘発したり流産を起こす可能性があるからです。
① 合谷(ごうこく)(位置は写真参照)
万能ツボと呼ばれていて,風邪のひき始めに効果があり,その他にも頭痛,肩こりなど様々な症状に対応しています。
その一方で,子宮の収縮を促すことがあるとされていて,妊娠初期や中期に強い刺激を与えると流産する可能性があるとされているツボです。
② 三陰交(さんいんこう)(位置は写真参照)
生理痛,生理不順,冷え性,更年期障害など婦人科系の症状に強いツボです。
また,陣痛促進のツボとしても知られています。
このツボもまた,子宮の収縮を促すことがあるとされていて,妊娠初期や中期に強い刺激を与えると流産する可能性があるとされています。
③ 肩井(けんせい)(位置は写真参照)
首や肩のコリ,目,耳,歯痛,頭痛などに効果あるとされています。
全身の血行がよくなるので冷え症にも効果があります。
このツボも難産の際に分娩を促すツボとされていますので,強い刺激を与えると流産する可能性があるとされています。
その他の注意したい箇所
この他にも下腹部や骨盤周り,特に仙骨周りに強い刺激を与えない方が良いとされています。
現在何ともなければ心配はいりません。
さて,これらの写真を見て「ドキッ」とされた方も多いと思います。
合谷はともかく,肩やふくらはぎを妊娠中に自分で揉んだり,旦那さんに揉んでもらってるという方は沢山いらっしゃるのではないでしょうか?
でも安心してください。
これらのツボは余程強い力で押したり,お灸や鍼のような強い刺激でなければ問題ないことが多いのです。
今まで知らずに揉んでいた方でも現在何ともなければ心配はいりません。
一般の方が正確にツボを刺激すること事態が難しいのです。
それに鍼やお灸はピンポイントでツボに持続的に刺激を与えますが,一般の方が指で揉んだり押したりして鍼やお灸と同様の刺激を与えることは難しいのではないでしょうか?
よくツボの位置を解説するのに例えば三陰交なら
内くるぶしのいちばん高いところに小指をおき,指幅4本そろえて人さし指があたっているところが三陰交です。
なんてことが書いてありますが,鍼灸師でもない方が正確にこの位置にピンポイントで刺激を与えることは殆どできないと思います。
もちろん,僕も出来ません。(笑)
上のツボの紹介の写真でも正確なツボの位置を書かなかったのはこのためです。
大体の位置を写真から把握してもらって,そこら近辺を刺激する時は注意してくれればそれで大丈夫です。
助産師さえ正確に刺激することが難しい!?
また,ある医大の「分娩期における指圧・お灸の効果についての文献」では
陣痛誘発・促進の目的として三陰交のツボ刺激を使用していたが,三陰交へのツボ刺激の効果を実感した者は低値であった。
これは,助産師の多くが三陰交のツボの位置を正確に把握していなかったのと指圧の方法を理解しておらず,効果的な結果が得られなかったのではないかと考える。
としています。
助産師でもこの結果ですので,一般の方が少々揉んだくらいでは問題ないと思います。
ですが,刺激を与えないことに越したことはないので
上記のツボはなるだけ押さないようにした方が良いでしょう。
また,何度も押してしまって,どうしても心配なら担当医や助産師にご相談ください。
まとめです。
・妊娠中に押してはいけないツボはなるだけ押さないようにしましょう。
・今まで毎日,指で押してても現在何ともなければ問題ありません。
・でも上記のツボにお灸をしてた方は,すぐに中止した方が良いでしょう。
・どうしても心配なら担当医や助産師にご相談を。
そして最も大事な事ですが・・・
妊娠中の身体の不調は当店にご相談ください。
妊娠中であっても,マッサージなどのその場しのぎの施術でなく,しっかりと「首・骨盤・背骨」を調整して根本改善に導きますので安心してお任せ下さい。