身体がふわふわする。
立っていると,なんとなくふらつく。
そんなめまいには,
さまざまな原因がありますが,
詳しく検査をしても,
原因がわからないケースもあります。
こうした原因不明のめまいに,
実は首こりが関係している可能性も考えられています。
私たちは普段,
目から入る視覚情報,
耳の奥にある平衡感覚の情報,
そして
首の筋肉や関節から伝わる感覚情報を,
脳で統合することによって,
身体のバランスを保っています。
ところが,首の筋肉が過剰に緊張するなどして,
首から脳に伝わる感覚情報が変化すると,
目や耳からの情報との間に食い違いが生じてしまい,
めまいやふらつきを引き起こすのではないかと
考えられているのです。
このように首の不調が
関係すると考えられているめまいは,
『頚性めまい』と呼ばれることがあります。
実際に,首への徒手療法によって,
めまいが軽減したという研究報告もあります。
ただし,
首こりがめまいを引き起こすという因果関係は,
まだ十分には証明されていません。
また,めまいには耳や脳の病気など,
さまざまな原因があるため,
まずは医療機関で原因を確認することが重要です。
それでも,
病院で検査をしても異常がなかったり,
原因不明で,めまいで悩んでる方。
もしかして,首や肩が,こっていませんか?
1. Liら(2022年10月26日)
『Journal of Clinical Medicine』。首の固有感覚と視覚・前庭感覚の情報が一致しないことが,めまいの発生に関係するという仮説を説明しています。
2. Bárány Society(2022年)
国際的な前庭研究の専門学会による見解です。首の異常とめまいの直接的な因果関係については,科学的根拠が不足しているとしています。
3. Carrasco-Uribarrenら(2025年7月5日)
『BMC Musculoskeletal Disorders』。6件のランダム化比較試験などを検討し,上部頚椎への徒手療法によって,めまいの強さや影響が軽減する可能性を報告しています。ただし,証拠の確実性は低い〜非常に低いと評価されています。

