もくじ
しかし,そこには「強揉み・常習性」という落とし穴も!?
別の投稿でマッサージ店に通う方は,いつしか毎週のように通うようになり,やがて強い力で揉んでもらわないと満足できなくなる身体へ変化していきます。
という話を書きました。
その落とし穴とは?
その危険とは,骨折などによる事故です。
消費者庁のホームページにも以下の事故の事例が掲載されています。
・首と肩の「格安マッサージ」を受けた翌日に、おう吐と首から肩にかけての激痛が出た。病院で髄液が漏れていることが判明し、11日間入院した。(30歳代女性)
・「サロン」でリンパマッサージを受けた。強力マッサージをうたっているので、施術中の痛みはそんなものだと思っていたが、ろっ骨を骨折しており全治1カ月かかった。 (20歳代女性)消費者庁のホームページより
・あん摩マッサージ指圧師の資格がない者が施術を行なう「マッサージ店」で、施術中に感じた痛みは伝えなかったが、施術後に足が痛く歩けなくなった。翌日、医師に太ももの筋肉が切れていると診断され、回復に2カ月以上要した。 (60歳代男性)
ここには整体・カイロプラクティックでの事故例も多数載っていますけど,この件については,ややこしくなるので今回スルーします。^^;
というのも,手技療法に関しては必ずしも
国家資格=安全,民間資格=危険
という図式は成り立たず,
「重篤な被害が起こるのは,むしろ有資格者の整骨院である。」
という,報告もあるからなのです。
この件については,また別の機会にでも・・・^^;
ということで,事故の件に戻りますけど,上記の事故例は恐らくほとんどが
強揉みが原因
だと思われます。
軽い力で揉んでてこんな事故が起きるとは考えにくいですからね・・・。^^;
強揉みにはリスクが。
僕はリラクゼーションサロン店での勤務経験者であるので断言できますが,
強揉みはリスクがあることは確かです。
正確には強揉みがリスクが大きいわけではありません。
僕の経験上の強揉みリスクには次のような事が挙げられます。
- 施術者が知識不足で強く揉んではいけない骨折の危険のある箇所まで強く揉んでしまう。
- 指ばかり使うと痛くなるので,肘などを使って揉む。しかし,経験を積まないと肘は感覚が指先ほど敏感ではないため,どこの部分を揉んでるのかわかりにくく,押してはいけない危険なところを押してしまう。
- これも経験不足からくる弊害で,強揉みの客を2人,3人と続けて施術すると標準的な強さがマヒしてわからなくなり,誰に対しても常に強く揉むようになる。
これを見て気づいた人も多いかもしれませんが,強揉みのリスクが大きいと言うより
強揉みが好きな方は,なるだけ熟練したしっかりした施術者に施術してもらえばこうした事故リスクは大きく減らせるのではないかと思います。
つらつらと書きましたが・・・
ここまで,強揉みに対してのリスクを書きましたが,ここまで書いてて今更なんですけど,この消費者庁の発表する
事故件数である1,483件て,平成21年9月から平成29年3月末までの7年7ヶ月での件数なんです。
もちろん,1,483件は氷山の一角だとは思いますが,それにしても軽微な事故も含めた1,483件は実はかなり少ない数字なんです。
というのも,全国に5,000件以上のリラクゼーション店があり,その5,000件の店舗が毎日かなり少なく見積もって,5人/日 施術したとして
事故件数 1,483件 ÷ 5,000件 ✕ 5人/日 ✕ 365日 ✕ 約7年 = 0.0023 %
つまり,50,000回施術して1回事故に合うか合わないかの確率です・・・。^^;
かなり少ない数字ではありますが,事故に合う可能性はゼロではありませんのでそのリスクを少しでも避けたい方は強揉みを受ける時は注意しましょう。
・・・と言いましょうか,強揉みでないと満足できない方は,当店へご相談ください。(笑)