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個人院より優れている点は無し? なぜ人はチェーン展開の鍼灸整骨院・整体院に行くのか?

チェーン展開している鍼灸整骨院や整体院はデメリットが多い

名古屋市内だけでなく全国的に,チェーン展開している鍼灸整骨院や整体院をよく目にします。

しかし,同業者の視線で見ると,チェーン店には個人店に比べて多くのデメリットがあると別の記事で書きました。

知っておきたい!チェーン展開している鍼灸・整体院のデメリット
  • 料金が高い
  • 技術や知識が不足している若いスタッフが担当
  • 重度の不調への対応力が低い
  • 担当が毎回変わる
  • スタッフのプロフィールや実績が不透明

などが,チェーン店に通うデメリットですが,でも今でも多くの方がチェーン店に通っています。

個人店を営むボクからしたら,不思議でしょうがないのですが,なぜ,多くの人がチェーン展開している鍼灸整骨院や整体院に足を運ぶのか,今回はその理由を掘り下げてみます。

なぜチェーン展開している鍼灸整骨院や整体院に通うのか?

1.立地条件が良い

まず第一に,チェーン院は立地条件が圧倒的に良いです。

駅前・商業施設内・大通り沿いといった,人通りが多くアクセスしやすい場所に出店することが多いため

「たまたま通りかかったから入ってみた」

という利用者が非常に多いのです。

さらに,外観や内装が明るく統一されていることで

「ここなら安心そう」

「ちょっと試してみよう」

という心理的ハードルを下げています。

実際にこうした立地条件の良さは,当然院の維持費に直結するため,それが割高な施術料金として患者さんに跳ね返ってくるのです。

2.広告宣伝に莫大な費用をかけている

チェーン展開の院は広告宣伝に莫大な費用をかけています。

雑誌,インターネット広告やポータルサイトへの掲載に加え,

「初回限定〇〇円」

「今なら骨盤矯正無料」

など,お得感を前面に出したキャンペーンを頻繁に実施しています。

人は「安い」,「限定」,「今だけ」といった言葉に弱いものです。


本来は1回あたりの料金が高くても

「最初だけ安く試せるなら」

と来院する人は後を絶ちません。


こうして一度来院すれば,通いやすさや惰性も手伝って,そのまま定期的に通い続けてしまうのです。

こうした莫大な広告費は立地条件の良さと同じで割高な施術料金として患者さんに跳ね返ってくるのです。

3.「スタッフが多い=安心」と錯覚する心理

チェーン店には若いスタッフが多く在籍しています。

そのため,利用者の目には

「スタッフがたくさんいるから安心」

「組織としてしっかりしているから大丈夫」

と映ってしまうのです。

実際には若いスタッフがゆえに,経験や知識,技術も浅いことが多いので,軽い不調ならともかく,重い不調の改善には満足いく結果が得られないことがほとんどです。

また,毎回行くたびに担当者がコロコロ変わり,前回の状態をきちんと把握していないことも多々あります。

4.「大手だから安心」というブランド効果

飲食業界が良い例で,大手チェーンのレストランやカフェの方が「個人経営より安心」と考える人が多いんです。

確かに行ったことがない個人経営の飲食店に行こうとすると,どんなメニューがあるのかネットで調べたり,口コミを見たりして

「じゃあ,一回行ってみようか?」

ってなるまでに,かなりの時間と労力がかかりますからね。

それなら最初から味がわかってるチェーン店に行った方が早いし楽ですから。

それと同様に鍼灸整骨院や整体院も

「有名だから」

「どこにでもあるから」

というだけで信頼感を抱いてしまう人は多いのです。

実際には,味も統一されていて料金が割安になる事が多い飲食のチェーン店と違って,鍼灸整骨院や整体院のチェーン店は個人店と違ってスタッフによる力量のばらつきがあり,また経費がかかるために,施術料金が高くなります。

5.鍼灸整骨院や整体院の実情を知らない

結局のところ,多くの人は

  • 技術の差
  • 知識の深さ
  • 経験の豊富さ
  • 担当が固定かどうか

これらが改善率に直結することを理解していないため,どこで受けても同じだろうと考えてしまうのです。

そして,目に入りやすく広告も多いチェーン院を自然と選んでしまう。

これが最大の理由だと思います。

さいごに・・・

チェーン展開している鍼灸整骨院や整体院は,

「入りやすい」

「安そうに見える」

「大手だから安心」

といったイメージで集客しています。

しかし現実には,料金はむしろ高く,担当者は若くて経験不足,症状が改善しないまま延々と通院させられるケースが多いのです。

本当に改善を求めるのであれば,

「広告に惑わされないこと」

「担当者の技術や経験を確認すること」

「同じ人が最後まで診てくれるかどうか」

を基準に選ぶべきです。