夜,なかなか眠れない。
動悸が気になる。
なんだか身体がいつも緊張している。
そんな不調に,
実は首こりが関係しているかもしれません。
2025年,スペインの研究チームが,
首の痛みと自律神経の関係について調べた研究を発表しました。
出典:Espejo-Antúnez et al.(2025)
Behavioural Brain Research,495,115811
DOI:10.1016/j.bbr.2025.115811
93人を対象としたこの研究では,
慢性的な首の痛みがある人は,
健康な人と比べて,
副交感神経に関連する指標が低下していたのです。
では,なぜ首の問題が,
自律神経と関係するのでしょうか?
実は,首の筋肉や関節からは,
痛みや頭の位置などの情報が,
絶えず脳へと送られています。
そして,慢性的な痛みや不快感は,
身体にとってストレスという刺激になります。
こうした刺激が続くことで,
自律神経の活動にも変化が生じる可能性があるのです。
さらに自律神経の活動に影響が出ると筋肉が緊張し,
その緊張がまた痛みや不快感につながり,
再び自律神経に影響にする・・・。
そんな悪循環も考えられています。
つまり,首の不調と自律神経は,
互いに影響し合っている可能性があるのです。
ここで注意したいのが,
辛いからといって,首を痛いほど強く揉んだり,
関節を無理に鳴らしたりすることです。
なぜなら,痛みを伴う強い刺激は,
身体の防御反応を引き起こし,
かえって筋肉の緊張や,
交感神経の活動を高めてしまう場合があるからです。
また,首を急激にひねる操作では,
まれに血管の損傷との関連も指摘されています。
首の不調を和らげるのに,
必ずしも強い刺激が必要なわけではありません。
大切なのは,
首の筋肉の過剰な緊張を優しく和らげることであり,
それによって身体へのストレスが軽減し,
自律神経の働きにも良い変化が
生まれる可能性があります。
身体の緊張が抜けない。
夜,なかなか眠れない。
そんな方は,一度,首の状態にも目を向けてみてください。
