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歳をとっても元気な人は,何が違うのか?【第2話】

前回,高齢でも元気に働き続ける

2人の方のお話をしました。

今回は,「定年」という制度について,

会社員と自営業,

それぞれの立場から考えてみたいと思います。

自営業者が羨むもの

正直に言うと,

自営業をしている僕らから見ると,

会社員の「定年退職」って

羨ましく見えることがあります。

定年まで勤め上げれば,

たっぷりと退職金がもらえて,

あとは年金を受給しながら

悠々自適の生活。

趣味を楽しんだり,

旅行に行ったり,

孫と遊んだり・・・。

そんな老後を送れるなんて,

羨ましい限りです。

自営業には,退職金なんてありませんし,

年金も僅かしか受給できません。

そのため,定年の歳になって以降も

働かなければなりません。

高齢でも元気に働き続ける人に会って

でも,人間って

「生きる目的」がないと,

急速に老け込んでしまうような気がするのです。

特に73歳の店長さんは,

一般的な会社の部長並みの収入があるんですけど

そこまで稼いでも使いみちが無いらしいのです。

それでも,その仕事が好きみたいで

今でも頑張ってるそうです。

少し前に

「FIRE」

という言葉が流行りました。

Financial Independence, Retire Early

経済的自立と早期退職の略で,

若いうちに資産を増やして,

早々に仕事を辞めて自由に生きよう

という考え方です。

多くの人が憧れ,

実際に実行した人もたくさんいました。


でも,その後どうなったか?


実は,早期退職した後,

「やることがない」

「張り合いがない」

と感じて,

結局また仕事を始める人が

少なくないそうなんです。

人間には,やっぱり

「何かをやり遂げる」

「誰かの役に立つ」

という実感が必要なのかもしれません。

それぞれの生き方

会社員には会社員の,

自営業には自営業の,

それぞれ良さがあります。

どちらが正解ということはありません。

ただ,前回お話しした

73歳の店長や88歳の喫茶店主を見ていると,

「働き続けること」には,

お金以上の価値があるように思えてなりません。

社会との繋がり,

人の役に立つ喜び,

毎日の目標,

そして何より「生きがい」。

それらが,

人を若々しく保つのかもしれません。