もくじ
風邪の対処法を誤解している方が多い
今月になって,急に寒くなったせいか
風邪をひいて予約をキャンセルされる方が
増えてきました。
その際にお話を伺うと,
風邪の対処法を誤解している方が
まだまだ多いと感じます。
特に多いのが,
「風邪の熱はすぐに下げた方がいいのか?」
という疑問です。
今回は,風邪の発熱について,
医学的に正しい知識を
わかりやすくまとめてみました。
風邪で熱が出るのは “身体の正常な反応”
風邪(ウイルス感染)になると,
身体はウイルスと戦うために
免疫を活性化させます。
その免疫反応のひとつが「発熱」です。
体温が上がることで
- 免疫細胞が働きやすくなる
- ウイルスが増えにくくなる
というメリットがあるため,
熱が出ること自体は悪いことではありません。
「熱を無理に下げない方が治りが早い」は本当?
37〜38℃台の軽〜中程度の発熱で
- 比較的元気
- 食事や水分が取れる
という状態であれば,
無理に解熱剤を使わない方が
自然治癒力が働きやすいために
回復が早くなる場合もあります。
ただし,無理して「熱を我慢」する必要はない
解熱剤を使った方が,良いケースもあります。
以下が,そのケースです。
- 熱で体力が奪われてしんどい
- 頭痛や関節痛が強い
- 夜眠れない
- 食欲が落ちて水分が取れない
- 高齢者や基礎疾患がある
- 38.5〜39℃以上で辛い
特に水分が取れない状態は危険です。
脱水になると回復どころか
悪化してしまいます。
医学的な現在の結論
最新の考え方では
- 発熱は免疫反応として正常
- 軽い発熱なら無理に下げる必要はない
- つらければ解熱剤を使ってOK
- 無理に熱を我慢する必要はない
となっています。
さいごに・・・
当店にも,
風邪によるキャンセルが増えていますが,
正しい知識で対処すれば早く回復し,
結果的に身体への負担も少なくなります。
